(仮訳)ペルー産のイワタケ属地衣を宿主とする地衣生菌の新種、Tremella umbilicariae
Diederich, P., Millanes, A. & Wedin, M., 2014. Tremella umbilicariae (Tremellomycetes, Basidiomycota), a new lichenicolous species on Umbilicaria from Peru. Bulletin de la Société des Naturalistes. Luxembourgeois. …. Available at: http://diva-portal.org/smash/get/diva2:768537/FULLTEXT01.pdf [Accessed February 13, 2015].
【R3-01555】2015/02/14投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ペルーにおいてイワタケ属地衣に発生した地衣生菌を検討し、Tremella umbilicariaeとして新種記載した。
本種は大型で暗褐色凸形の担子器果(ゴール)を形成し、担子器が細長く、担子胞子が比較的大型であることなどで特徴づけられた。
本種はITS+nrLSUに基づく分子系統解析で「クレードII」に含まれたが、クレード内の系統関係は明らかにならなかった。
Peru, Ancash, Huaraz, pass W of Conococha (road Huaraz-Pativilca)

(新種)

Tremella umbilicariae Diederich & Millanes
語源…イワタケ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tremella phaeophysciae
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種と異なり担子器果(ゴール)が暗褐色ではなく帯オリーブ色
本種よりゴールが平ら~僅かに凸形
本種より担子器の幅がしばしば狭い
本種より上位担子器が短い
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種より担子胞子が球形に近い
本種と異なりアステロコニディアを有する
本種と異なり糸状体を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tremella cladoniae
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種と異なり担子器果(ゴール)が帯桃褐色~帯赤褐色
本種より担子器がしばしば長い
本種より担子器の幅がしばしば狭い
本種と異なりアステロコニディアを有することがある
本種と異なり糸状体を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tremella lobariacearum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種より担子器の幅がずっと広い
本種と異なり担子器に横隔壁を1つ有するのではなく横、斜め、あるいは縦方向の隔壁を有する
本種と異なりアステロコニディアを有することがある
本種と異なり糸状体を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tremella psoromicola
本種と異なり宿主にゴールを誘導しない
本種より担子器果のサイズが小さい
本種より担子器の幅がずっと広い
Tremella santessonii
本種より担子器果のサイズがずっと小さい
本種と異なり担子器果が暗褐色ではなく帯赤褐色
Tremella hypogymniae
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器が短い
本種より担子器の幅が広い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される